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2017年3月より、日本学生支援機構が「給付型奨学金」を先行的に実施しました。2018年からが本格スタートとなります。世界的に見て、日本は給付型奨学金の種類が少なく、ほとんどが貸与型なので、この給付型奨学金の導入によって日本も世界基準の教育に近づいたと言えます。

日本学生支援機構の給付型奨学金とは?

これまで貸与型しか存在しなかった日本学生支援機構の奨学金ですが、2017年より給付型の奨学金も始まりました。これは「返済の必要がない奨学金」つまり、公的機関からお金をもらうことができるという制度です。

どうしても奨学金といえば、「借金」というイメージがありますが、この給付型奨学金を利用すれば、返済の必要が生じないので安心して受給することができます。

いくら給付されるのか?

給付金額は、「全く進学のためのお金がない」というご家庭でも進学が可能になるような高額な給付ではありません。やはり「給付」という条件のためか、第1種や第2種のような返済が前提の奨学金に比べて、少ないです。それでも、返済の必要がないので「少しでも経済的に楽になるとありがたい」というご家庭にとっては役立つでしょう。

具体的な金額は大学の設置や通学形式のよって変わります。

※下記はすべて月々の給付金額です。

  • ・国立大学の場合 自宅通学¥20,000 自宅外通学¥30,000
  • ・公立大学の場合 自宅通学¥20,000 自宅外通学¥30,000
  • ・私立大学の場合 自宅通学¥30,000 自宅外通学¥40,000

さらに一時金として別途¥240,000振込み開始月に上乗せして給付してもらう事も可能です。

給付の条件

いくつかの条件をクリアしなければ日本学生支援機構の給付型奨学金を受給することはできません。

まず、家計の基準として、「家計支持者(基本的に父母)が住民税非課税」(夫婦と子供2人の家庭であれば年収¥2,550,000以下)であるか、又は「社会的擁護を必要とする人」(生活保護を受けている)であるか、いずれかである必要があります。基準としては、かなり厳しいといえます。

次に、学力や資質の基準があります。これは、やや抽象的な基準であり、明確に評定平均値などで示されているものではありません。簡単に言えば「高校での学習成績が優秀」または「強化外での活動(部活動など)で優れた成績を収めた」のどちらかです。これは応募の段階で高等学校側が判断します。

最後に、人物・健康基準があります。一般常識があり、健康かどうかという部分です。


日本学生支援機構の給付型奨学金を利用するメリット

メリットは、給付型なので返済の必要がないという部分です。一般的な奨学金のように返済が前提の奨学金は、卒業後、社会に出てから数年間、場合によっては数十年間、ずっと奨学金の返済をし続けなければならなくなります。しかし、この給付型の奨学金であれば、社会に出てすぐもらえるお給料がすべて自由に使用できるお金になります。そのため、在学中には他の奨学金とあまり変わらず、卒業後に差が出るといえるでしょう。

申し込み方法は?

在籍している高校を通じて申し込む形になります。まずは高校側がその人物を判断し、学校長が日本学生支援機構にその学生を推薦します。その後、書類をもとに機構側の審査があります。その後、採用候補者として毛低したら、「採用候補者決定の通知」が交付され、進学となります。

進学後、期限内に進学届を提出しなければ、せっかく候補者に決定しても採用されないまま候補者の権利を失ってしまいます。また、誓約書も期限内に提出しなければ採用が取り消されてしまいますので、提出物の期限には注意が必要です。

給付の難易度

返済の必要がないという部分が、第1種第2種と明らかに違うため、基準もそれらに比べてかなり厳しくなります。

特に厳しいのは家計支持者の収入の条件です。「住民税非課税である」ということは、夫婦と子供が1人の家庭であれば年収¥2,050,000以下、夫婦と子供が2人の家庭であれば年収¥2,550,000以下、夫婦と子供が3人以下であれば年収¥3,050,000以下となります。

また、もうひとつの条件である「生活保護を受けている」ということも、最近は受給している家庭が増えたといっても、条件としては厳しいです。

このどちらかの条件に該当する家庭は非常に少ないといえるでしょう。

多くの学生が利用している第2種奨学金の場合、年収が¥10,000,000を超えていても受給できるので、同じ日本学生支援機構の奨学金とはいえ、この給付型奨学金は別物だといえます。

ただ、この条件に該当していれば、その他の基準はそこまで厳しくないので、むしろ受給しやすいといえるかもしれません。

利用上の注意について

条件の厳しさに比べると、給付額がそこまで多くないので、「この金額だけ給付されても大学進学は不可能」というケースが多いと思います。そこでその他の奨学金や特待生制度などを併用して進学したり、アルバイトなどをしながら進学したりするのが一般的でしょう。そのため、この給付型奨学金を受給できたら、それ以外の部分をどのようにまかなうのか考える必要があります。

また、成績不振に陥ってしまった場合、給付のストップや、最悪の場合過去の支給額を返還するよう求められる可能性があります。入学後の学業成績には充分注意しましょう。

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